劇作家女子会 × 時間堂「劇作家女子会!」
時間堂が女子会に参加します。
劇作家女子会 × 時間堂 presents
「劇作家女子会!」
【作】
オノマリコ
黒川陽子
坂本鈴
モスクワカヌ
【演出】黒澤世莉 (時間堂)
【日時】
2013年6月13日(木)~16日(日)
13日(木) 19:30♪
14日(金) 14:00(PPT) / 19:30(PPT)
15日(土) 14:00☆(PPT) / 19:00(PPT)
16日(日) 16:00
♪:オープニングパーティー
(PPT):ポストパフォーマンストーク
☆:託児サービス
ご予約・お問い合わせ
➡イベント託児・マザーズ
(0120-788-222)
※受付開始は開演の45分前
開場は開演の30分前となります。
※上演時間は約100分を予定しております。
【会場】王子小劇場
東京都北区王子1-14-4 BF1
【チケット】
一般 2,400円
学生 2,000円
高校生以下 1,000円
劇作家女子 0円
※全席自由・日時指定・税込
【出演】
菅野貴夫
直江里美
阿波屋鮎美
長瀬みなみ (以上、時間堂)
河南由良(劇団だるめしあん)
佐々木なふみ(こねじ)
木内コギト
【企画について】
『ハルメリ』で劇作家協会新人戯曲賞を受賞した黒川陽子など、新人以上中堅未満の女性劇作家4人が集合し、王子小劇場をお借りして、おしゃれに楽しくふざけます。
共催は黒澤世莉率いる「すごい、ふつうの演劇。ふつうの、すごい演劇。」の時間堂。
劇作家それぞれの短編の、素材のちがいを生かして料理していただきます。
また、時間堂新劇団員、阿波屋鮎美、長瀬みなみのお披露目公演でもあります。
どうぞ、わたしたちを知ってください。
【演目】
「バースデイ」(モスクワカヌ作)
「親指姫」(坂本鈴作)
「Compassion」(オノマリコ作)
「彼女たち」(黒川陽子作)
【劇作家女子ご招待!】
劇作家女子会は、今後も女子会ネットワークをひろげていくことが、いつか演劇界に「いいこと」をもたらすんじゃないかと考えています。(女子の勘です。)
女性劇作家のみなさん、女子会に参加しませんか?
受付にご自身の台本をご提出くださった方をご招待させていただきます。
高校の演劇部で書いた台本でも、
パルコ劇場のために書き下ろした台本でもかまいません。
お預かりした台本は、劇作家女子会で責任持って管理させていただきます。
【劇作家女子に会ったことはありますか?】
たとえば電車に乗っているとき、
あなたの目の前に座っている人が劇作家女子かもしれません。
彼女は先ほどから、あなたを眺めつつ作品の構想を練っています。頭の中であなたに
台詞を喋らせたり、愉快に躍らせたり、衣装を着せ替えたりして、どうすれば素敵な
場面ができるか考えているのです。でも、あなたは「妙にこっちを見てくるな」と
思うだけで、まさか自分が彼女の中で舞台の主役に抜擢されているとは気づきません。
たとえばカフェでお茶しているとき、
あなたの横で打ち合わせをしている人が劇作家女子かもしれません。
彼女は次の舞台についての情報を交換しながら、小さく聞こえてくるあなたの声に
耳を傾けています。自分とまったく違う人生を生きるあなたの言葉が面白くて、
いつか自分の作品世界を広げる手助けをしてもらおうと、貪欲にストックしている
のです。でも、目の前の会話を楽しむあなたは、まさか自分の発する一語一語が
未来の作品の台詞を形作っているとは気づきません。
たとえば劇場のロビーにいるとき、
あなたの後ろに立っている人が劇作家女子かもしれません。
たったいま観た舞台の感想をあなたが話すのを聞きながら、彼女は「うわ、わたし
聞いちゃっていいのかな」とドキドキしています。でも、ただならぬ気配に振り向いた
あなたが見るのは、挙動不審な一人の女子。あなたは「あれ、前にどこかで会った
かな・・・」と思うだけで、まさか彼女がこの舞台を作った張本人だとは気づきません。
いつも頭の中では人と濃密に関わっていながら、
人からはそれと気づかれないのが劇作家女子なのです。
「・・・あれ、でもこれじゃあ有名になれない?」
劇作家女子は一人ごちました。
好きな人にモテたいとか、面白い戯曲を書きたいとか読みたいとか、
お金ほしいとか服ほしいとか伴侶ほしいとか、欲望はいろいろあるけれど、
劇作家女子は意外と「有名になりたい」と強く願っているのです。
「有名になって、世界で宇宙で、戯曲を上演してもらいたい。」
「死んだあとに戯曲が残る、そういう人にわたしはなりたい。」
劇作家女子は深く呼吸をしました。そして思いました。
「たまには、わたしがこの舞台を作りましたって言ってみよう。」
魔がさしたのかもしれません。
このたびの公演は劇作家女子による短編集です。そして、「劇作家女子」自身を
お見せするものです。普段はベールに包まれた日々の思考、理解されない偏屈さ、
劇作におけるプライドや、まだ形を与えられていないたくさんの野望。
兎にも角にも私たちを知っていただきたいと思います。
「わたしがこの舞台を作りました。」
劇作家女子会、開会します!
劇作家女子「オノマ リコ、黒川 陽子、モスクワカヌ、坂本 鈴」
【時間堂より】
劇作家女子会と名乗る集団から、時間堂に協力を要請された。たまさか声をかけやすいポジションにいたのであろう。思うに、彼女たちは時間堂という劇団が持っている俳優やファン、公演実行能力が目当てであり、内にあるのは打算である。
だが、打算でいいではないか。もぢもぢと台本を抱え、コンクールに応募しながらいつか誰かに見出されるのを待っている。そんな彼女たちが、有名になりたいという鼻であしらわれそうな願いを口に出し、リスクを犯して公演の実現のため行動する。やるからには成功させないと有名になれない、そのために他人を利用するくらいのしたたかさがなければ、目標達成は難しいだろう。
というわけで利用されるわけだが、もしも彼女たちが箸にも棒にもかからない作家であれば、断っていたと思う。利用される側にも相応の打算があり、時間堂は劇作家女子会の女子の部分ではなく、劇作家の部分に大きな期待を寄せている。我々の目的は面白い演劇を作ることであり、そのためにはいい台本が不可欠であり、それが提供されることを信じているし、面白い演劇として立ち上げお客さまをひっくり返すことは時間堂の利得である。故に我々は劇作家女子会を支援し、これに協力する。
黒澤世莉
【スタッフ】
照明 南香織
美術 原瑞穂
宣伝美術 FRAN
主催 劇作家女子会(坂本鈴、黒川陽子、モスクワカヌ、オノマリコ)
共催 時間堂
協力 劇団劇作家 劇団だるめしあん 趣向 遊戯ヱペチカトランデ
【劇作家女子会メンバー】
オノマ リコ(おのま・りこ)多彩なセリフで世界を殴る。
神奈川県藤沢市出身。海の近くで育つ。23歳からぽつりぽつりと戯曲を書き始める。代表作は「キョウダイ」(「せりふの時代」vol.55入選)、「皇帝」、「解体されゆくアントニン・レーモンド建築 旧体育館の話」など。2010年に自身のユニット「趣向」を発足。瑞々しく色彩豊かなセリフを特徴とする。言葉で時空間を飛び越え、スケールの大きな劇世界を作る。
黒川陽子(くろかわ・ようこ)コミカルな混乱とシニカルな混沌を描く。
2007年、「ハルメリ」で第13回日本劇作家協会新人戯曲賞受賞。2008年以降は、男性が演じることを想定した女性のみの芝居「褒め殺し」や、戯曲を第1000稿目まで書き直すことを前提とした「毒婦-千稿」等、企画性の高い作品を手がける。2010年2月に長野県長野市で市民劇「柔らかいモザイクの街」(長野版)を上演。9月に同作の「東京版」を創作し、青年団リンク・サラダボールの企画として上演。また、アーサー・ミラーの研究で早稲田大学文学研究科修士課程を終えており、劇団民藝の機関紙等に評論を提供している。
坂本鈴(さかもと・りん)冒険心と乙女の五感。えろPOPファンタジーが合い言葉。
熊本県出身。劇作家。演出家。劇団だるめしあん代表。劇団劇作家所属。対戦型演劇イベント「ガチゲキ」にて、自身の率いるプロデュースユニット「だるめしあん企画」が一般投票全勝での観客賞を受賞。
劇団ひまわり、かわせみ座に執筆した他、2012年は黒川陽子氏と共同執筆したミュージカル「今ここにあなたといること」が劇団ポプラで上演。
近年では、中学校の脚本コンクールの審査員や劇作ワークショップの講師など活動を広げている。
モスクワカヌ(モスクワカヌ)少女の暗黒ミュージカル!
2006年度の戯曲セミナー(日本劇作家協会主催)を受講したことを契機に、劇作家丸尾聡氏に師事。2009年8月にミュージカル『この夜の終りの美しい窓』で作・演出家デビュー。2011年に演劇ユニット「遊戯ヱペチカトランデ」を発足。主な作風は"少女の暗黒ミュージカル"。ハッピーエンドを描いたことがない。ペンネームは子供の頃に住んでいた某国の首都に由来している。
【お問い合わせ】
劇作家女子会
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