会場: Gallery LE DECO
集客実績: 316人
貸し画廊で、現実の作家の展示会を、夜間は演劇公演の舞台美術にした喜劇。三人の作家と、それを取り巻く人々のおはなし。好きなことだけを続けて生きていける人と、そう願ってもそうはなれない人。幸せに見える人と見えない人。選ぶのはいつも自分ひとり。
作・演出 黒澤世莉
出演 佐野みかげ(劇団前方公演墳) 池田ヒロユキ 両角葉(劇団志村) 村山泰子
宮田和美 進藤絵理 稲村裕子
展示 AZ 小宮晶 田口明
スタッフ 舞台監督/アキヨシタカミチ 制作/遠山浩司 宣伝/玉山悟
会場 Gallery LE DECO/ギャラリー・ルデコ
東京都渋谷区渋谷3-16-3 ルデコビル
03‐5485‐5188
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渋谷駅新南口、または渋谷駅東口を出て明治通りに出て、
恵比寿方面に向かい徒歩5分。明治通り沿い右手、
明治通りを挟んで真向いがスターバックスコーヒー。
日時 公演の開場は、開演の30分前です。
2004年1月
8日(木) 展示1100~1900 公演1930~
9日(金) 展示1100~1900 公演1930~
10日(土) 展示1100~1900 公演1930~*完売いたしました。ありがとうございます。
11日(日) 展示1100~1900 公演1930~
12日(月・祝) 展示1100~1900 公演1930~
チケット取扱はこちらをご覧ください。
*WEB予約限定のうれしいおまけが。
*展示は入場無料
自由席1ドリンク付 当日2,500円 / 前売2,000円
学生割引1ドリンク付 当日前売 1,500円 (学生証をお持ちの方)
*各回50名様限定となります。ご予約をおすすめします。ご予約いただかなかったお客さまは、
場内整理の都合で入場できないことがありますので、ご了承ください。
協力 王子小劇場 前方公演墳 劇団志村 国民デパリ クロカミショウネン18
ドラマカンパニー 多苗尚志 野坂実 安田有希子
制作 黒澤世莉 時間堂
○ものがたり
「正月からわざわざ来ないっつうの、ギャラリーになんか」
東京のとある画廊。絵画や洋服が並んでいる。どれも良くできているが、印象はバラバラで、展示会としての思想や方向はないことがすぐわかる。
「オープニングは結構来たよね」
「水野の客ばっかりね」
たくさんの花が届いているが、それらはすべて一人に当てて届けられたものだ。
「すみません、水野さんは」
「あの、あの、水野さんですよね」
「一人暮らしは楽しいかい?」
編集者、ファン、そして夫。来る人々は水野めあての人ばかり。
七輪ではお餅がちりちりと焼けていく。
「すみません、田中さんて方、ここにいらっしゃいますか」
ようやっと来た人は、田中にとって招かれざる客だった。
「よく買えたね、黒豆、お金ないのに」
「あれ、はえてるから」
「かなーしくーてーかなしくてー、とてーもやーりーきれーない」
「とうていああいう人が書いたとは思えないほど、繊細で、優しいです」
「褒めてるんだよね、それ」
「山よりも深く傷ついたよ」
「それあんま傷ついてないよ」
「わたし、いつでも全力特急ですから」
「それはなんていうか。速そうでいいね」
バカバカしいやりとりの末、7人の画廊に集う人々が知る事実。
「帰ってきてもらえない?」
「もうその話は何度もしたじゃない」
「私、いただきます。あの絵。いくらですか」
「これを買ってくれるの? よかったね、上野」
「やめてよ。怒るよ」
「気取っていない女の顔って、私好き」
「もっと現実的に考えないと。誰も幸せになりませんよ」
その結論は正しいのか間違っているのか、誰にもわからない。そういうものだ。
「幸せにはするもんじゃないわ。なるもんよ」
演劇ユニット時間堂7回目公演と展示
「最後の餅か」
画廊にひとがこないいくつかの事情
2004年1月8日(木)より12日(月・祝)まで、渋谷ギャラリールデコにて。
乞うご期待。
「なまはげって言うより、般若ですもんね」
○みどころ
堂主自ら今回の公演の面白いところを説明する、みどころ。毎回恥ずかしいなあと思いながら書いています。でも書かないと魅力が伝えられないわけで、がんばります。
公演と展示が、いっしょになっている
表題通り画廊を舞台に、芸術家を登場人物にした今回の作品。公演場所もギャラリーです。せっかくなんて、堂主が個人的に好きな作家さんたちに、作品の提供を依頼しました。結果、とっても素敵なかたたちが、魅力的な作品を提供してくださることになりました。
青空洋品店というご自分のお店で、洋服を作られているazさん。よく雑誌やラヂオで取り上げられています。
パリやラオスで個展を開き、国際的に高い評価を得ている、田口明さん。
デザインフェスタギャラリーで作品を常設している、小宮晶さん。
せっかくの作品をお芝居の中だけで終わらせてしまうのはもったいないので、昼間は合同展として、解放することにしました。もちろん、入場無料です。
出演者
5回目公演「びょういんのパズル」で、お酒を文字通り浴びるように飲むアル中の女を好演して、人気になった佐野みかげ(劇団前方公演墳)が、ふたたび。
情けない男を徹底的に情けなく演じた池田ヒロユキ、オロオロしっぱなしの女をオロオロ演じた宮田和美、マイペースに他人を追いつめる女をマイペースに演じた村山泰子、この三人は、前作「ピンポン、のような」から続いての出演。
新しい出演者が三人。哲学をバカでくるんだ女、両角葉(劇団志村)、可愛い女とは怖い女だと思い出させてくれる、進藤絵理、やせジャイ子、稲村裕子。あいかわらず女性の多い時間堂に、またタイプの違った三人がどんな広がりを与えてくれるのでしょうか。
食べ物・飲み物
もっと気楽に演劇を楽しんで欲しいから、時間堂は毎回1ドリンクをサービスしています。お酒でもお茶でも飲みながら、のんびり観てください。
また、5回目公演ではおでんとアイス、6回目公演ではからあげやエビフライを食べている、良く舞台上でものを食べる時間堂ですが、今回はお餅を食べます。お正月ですから。他にもなにか食べています。それは画廊で観るまでのお楽しみにしていてください。
進捗状況
2003年12月26日現在、すでに練習も佳境に入っていて、なかなか面白いんじゃないの、と思っています、演出家としては。自分が面白いと思ってないと、人にも勧められないですからね。
のんびり、ちょっとドキッとして、最後はふわっとくるようなお芝居になりそうです。
みなさま、ぜひ、お越しください。
では、良いお年を。